食育

「噛む」ことで得られるカラダに良いこと。9選

  1. HOME >
  2. 食育 >

「噛む」ことで得られるカラダに良いこと。9選

よく噛んで食べなさい。

小学生になる頃から、食事時に一度は必ず、
両親から「よく噛んで食べなさい!」と
言われたことはないでしょうか。


そして、
小学生になると、学校の先生にも。
「よく噛んで食べなさい。」と、言われます。


なぜ、あんなに口酸っぱく、両親、学校の先生は、
言い続けていたのでしょうか。

ほんま
ほんま

よく噛んで食べることには、たくさんの
メリットがあったのです。

あなたは「噛む」ことを意識したことはあるでしょうか。

咀嚼力を育てるには、乳離れをしたときから、
教えて行かなければなりません。



「食事」で一番、重要視しなくてはいけないことは、
食事を「楽しむ」こと。


そして、栄養バランス環境(フードロス)や、
よく噛んで食べることや地産地消など、ほかにも
たくさん大事にすることはあります。


せっかくの楽しい食事の時間をよく噛んで食べなさい。」と
怒り口調になってしまっては、お母さんの美味しい料理が
台無しになってしまいます。


「噛む」ことを無理に推し進めるのではなく
楽しみながら、「よく噛んで食べる楽しさ」や
よい「食事環境」を作ることも、もの凄く大切です。

3R。~いま私たちが求められているものとは~

続きを見る

「噛む」ことで得られるカラダに良いこと。9選

噛むことで得られる「効果」は計り知れません。

しっかり嚙みしめることで、あなたのカラダを「元気」で、
パワフル」にし、「健康」という名の「鎧(よろい)」を
身にまとうことにもなりえます。


ヒトは、いつの時代でも「食べもの」を噛んできました。
ある程度、噛むことができなくては「お腹も満たされない」ですし、
食事を、「深く味わう」ことすらできません。



そして、しっかり「噛む」ことで、
あなたの「力(パワー)」の「限界」を知り、
あなたの「底力」を、自分で理解できると、

あなたの奥深くにある「能力」をコントロールすることが、
簡単にできてしまうのではないでしょうか。


1、過食を防げる

食べることが「好き過ぎて」やめられない。
近くに「食べもの」があれば食べたくなる。
という方には、

「過食」を防ぐのは、難しいことなのかもしれません。



夏の暑さに抑えられていた「食欲」が秋に爆発する感じ。
まさに、「食欲の秋」は、けっこう危険です。


そして、ダイエットをしていた「人」に起こりえる、
リバウンド現象。も、「」は気を付けなくてはいけません。

よく噛まずに食べてしまい、ぜんぜん「満腹感」を得られず、
やめられない。止まらない。のが過食。

ほんま
ほんま

食べることが好きで、「過食」傾向に
ある方によく見られます。
噛まずに飲み込んでいる感覚。

※お気持ちは分かります。
たまに「カレーライスは飲みもの。」と、
表現される方もおりますが、よく噛んで下さいね。



よく嚙んで食べていると、いつもは「ご飯」を
お茶碗1.2杯で終えているところを、しっかり噛むことを忘れて、
噛まずに食べていると、3杯、4杯、5.6.7.と、
フードファイター顔負けの「大食いっぷり」を
開花することもありえます。

本気で「フードファイター」を目指している方は良いです。
続けてください。

大好きな「食べる」ことで生計を立てて行けるなんて、
天職」です。



そのような考えのない人は、よく噛んで下さい。
よく噛むことで「満腹感」を早く得ることができます。



そして、極端な「過食」を防ぐこととなり、
ダイエット効果も期待できることでしょう。



肥満」防止に効果的で、「健康」「ダイエット」を
お考えの方には、最低でも「30回以上」は噛み、
ゆっくり食事を味わい、楽しむことをおすすめ致します。

2、顎の力を強くする

あなたはよく噛んで食べているでしょうか。


普段、食べている時間に食事ができず、
歩きながら」食事を摂ったり、
腹ペコのあまり「急ぎ食い」をしたりすると、
よく噛まず」に食べてしまうことがあります。



ながら食い」や「急ぎ食い」が「習慣」になると、
よく噛んで食べることを忘れてしまい、
よく噛んで食べる「習慣」さえも、失(うしな)って行きます。


ほんま
ほんま

※よく噛まない=顎を使えていない。
という結果になる訳です。

よく噛んで食べていると、顎関節症の防止にもなります。


顎の発達が遅れると「歯並び」が悪くなり、
運動能力」も減少し、「健康」「カラダ」に
問題が生じ始めることもありえます。

顎関節症(がくかんせつしょう)とは、口が開けにくかったり、
あごが痛い、顎関節の音がするなどの症状がみられ、
頭痛、肩こり、目の疲れ(めまい)などの症状が
表れることもあるとのこと。顎関節症は2人に1人の
割り合いで起きえるともいわれるほど身近なものです。




噛む力」が低下するということは、単純に
食べたいもの」が噛めなくなります。

食べたいもの」が噛めなくなるということは、
ゆくゆく「肉類」も食べることができなくなり、
タンパク質」や「栄養」の減少にもつながります。

その結果、あなたのカラダの「筋肉」は減少して行き、
姿勢」を維持することもできなくなり、歳を重ねるにつれ、
転倒」して骨折、「寝たきり」状態に陥ってしまう。
ということにも。


しっかり、「座って」「落ち着いて」「ゆっくり」と、
食事を楽しみ、「顎の力」を低下させない。ことが。
もの凄く大切であるということです。


3、むし歯や歯周病、口臭予防になる


あなたは知っていたでしょうか。


口内の唾液量が少ないことで、
虫歯」になるリスクが上がることを。

しっかりと噛むことで唾液分泌作用を促し、
口内の「細菌」や「食べカス」を洗い流してくれます。

ほんま
ほんま

ここで言う、「しっかり噛む」とは、
力強く噛むことではありません。
回数(30回以上)のことを言っておりますので、
ご注意ください。

たくさん噛むことで、口内の洗浄作用が
活発になると言われ、唾液の分泌もよくなり、
唾液に多い免疫物質が「バイ菌」を少なくさせます。



唾液の分泌量が多くなると口内の清潔も保たれ、
むし歯」「歯周病」「口臭」予防にもつながるというわけです。



歳を重ねて行き、「噛む」回数が減少すると、顎の「筋力
」「口唇」などの機能も弱まり、噛むのに必要な
器官」などの衰え、噛む力(咀嚼筋)も低下して行きます。


また、「」の喪失、「虫歯」の未処置、
歯周病」などによる歯のトラブルは、食べものを
噛み切ったり、噛み砕いたりする。のに、重要な役割を
担っております。

この「」のトラブルが噛む機能の低下を
もたらしますので、早急な対応・治療などが
必要になります。




それでは、今度は反対に口内の
唾液量」が少ないと、どうなるのでしょうか。

口内にある「唾液」で食べものを喉元まで
運んでくれている。その唾液量が少ない。
ということは、口内に食べものが残ってしまいます。

」に挟まった「食べカス」は、そのまま
」に挟まった状態のままになってしまい、
虫歯」のリスクが上がる一方で、「咀嚼力」低下の
原因にもなりえます。


唾液量はたくさん噛むことで増やすことができます。



たくさんの回数を噛み、咀嚼することで、大事な
「歯」を守り、「カラダ」を守る。ということの重要さを
少しは理解して頂けたのではないでしょうか。

4、脳の働きを活発にする


噛むことで「脳」の働きが活発になり、
「老化防止」にもつながります。。

 「上手い、不味い」「固い、軟らかい」
「熱い・冷たい」を噛むことで感じ、
頭部へ刺激を与え、血液の循環もよくなり、
脳の働きを活発にします。



噛むこと=歯を守る。「歯」がないと、
噛むこともできません。



「歯」の喪失がアルツハイマー病を引き起こす。
とも考えられており、

また「」の残存数が少ない「」ほど、
認知症」の重症度が増す。という報告もあるぐらい
噛む」ことは大切なのです。




「噛む」ことで「集中力」「記憶力」が高まると言われ、
よく「プロ野球選手」が「ガムを噛んでいる」のも、
理にかなっているということが言えます。


ほんま
ほんま

「噛む」ことの大事さを感じずにはいられません。

噛む」ことの大切さをお話しして来ましたが、
歯のない人」はどうするんだ。という声が聞こえて来ました。
ので、お答えすると、

」を喪失していても、「義歯」によって、
「咀嚼機能」「咬合(こうごう)」の回復が得られると
認知症のリスクを和らげられるという報告もあります。




歯がなくて、噛むことが困難であるという方は、
近くにある歯科医院でご相談されることをおすすめ致します。



噛むことで、「」にリラックス効果をもたらし、
噛むことで脳に「α波」を作り出すことで
イライラを抑え、「疲労回復」効果も得られます。



噛むことで「」の働きを活発にする。
噛むこと=健康」。そしてまた、
」の重要性も感じずにはいられませんね。

5、食べ物の消化吸収、胃腸によい


あなたは、「ゲップ」や「オナラ」は、
よく「でる」でしょうか。


よく「でる」という、そんな、あなたは「早食い」
「ながら食い」のクセがある。と、考えられますので、
注意が必要です。



「食べもの」をよく噛まずに、「空気」と
いっしょに食べものを飲み込んだ結果、「ゲップ」や
「オナラ」を頻発していることが考えられます。



そして、
甘いもの好きな人も注意が必要です。

食事の前に甘いものを食べると、「糖反射
という反応が起こります。

糖反射とは、角砂糖5分の1個の少量の
砂糖」で起こり、胃の動きが数十分から
1時間以上、稼働しなくなる。と言われております。


胃がうまく働かないということは「消化不良」を起こし、
腸内環境」が悪化することにもなりえます。



食事前の「砂糖」には、少し気を使う
必要があるのかもしれません。


そしてまた、「便秘」の始まりにもなります。ので、
よく「噛む」こと、「食生活」習慣を見直すことも必要です。


6、未知なる体力に気づく

あなたは、運動をするとき、「歯」を
食いしばった経験は、ないでしょうか。



あまり意識されていないかもしれませんが、
」を食いしばることで、小学生のときの、
鬼ごっこで「逃げ切ることができた。」ことや
遠くまで「ボールを投げることができた。」ことなど、
考えたことはなかったでしょうか。

「噛む」という行為が、運動能力を決める。
運動能力向上に関係がある。と注目されております。



たとえば、野球のバットでボールを打つ瞬間であったり、
サッカーでボールを蹴るときなど「噛む力」が強ければ強いほど
もの凄い威力を発揮できたりもするわけです。



あなたは少し重たい荷物を持つとき、無意識に、
口まわりの筋肉に力を入れている感覚。分かるでしょうか。



普段、あまり「」を食いしばることを
意識されていない人でも「口をすぼめたり
口を尖らせたり」したことはありますね。



ほんま
ほんま

その頬っぺた辺りにある「咀嚼筋そしゃくきん」が
火事場の馬鹿力」に、もの凄く関わっているのです。


食べることが好きな小学生で「野菜」を多く食べる子どもは
噛む力」が強く、運動能力も高かった。という研究結果も
出ているぐらい「噛む」ことと「運動能力」には
深い関係があることが分かっております。



よく噛むことで、ここぞの踏ん張りやカラダの調子も上がり、
免疫力、体力、スタミナ、持久力の向上も期待できます。。



そして、咀嚼による顔の筋肉運動で、「」の
しわ、たるみ、二重あご」も改善され、口呼吸から
鼻呼吸に変えることでも、口内の渇きも解消され、
よいことだらけです。が、


あまりにも強い「」の食いしばりや噛みしめる行為は、
破(歯)損」の可能性もありますのでお気を付けください。



あまりにも本気の「底力(パワー)」が必要なときには、
マウスピーズ」などのご使用をおすすめ致します。


7、味覚の奥深さを知ることができる


あなたは食べものを口に運んでから「3~4回」噛んで、
すぐに飲み込んでしまっている生活を、
まだ続けているのでしょうか。



学生時代のノリで「早食い」「大食い」の食生活、
そのままに30代、40代を迎えている。なんてことは、
さすがにないですよね。



たとえば「ごはん」を食べるにしても、「コシヒカリ」と
「ブレンド米」の違いぐらい感じて食しているでしょうか。



お肉だって「豚肉」「牛肉」などの違いを
あなたは感じて食べている?ことを信じたいです。



この味覚を「感じていない」とするならば、あなたは人生を
楽しめていないのかもしれません。




たとえば、
普段から、テレビを「見ながら食事」をされている人が
たまの「外食」をもの凄くおいしく感じてしまうのは、
なぜでしょう。



プロが作る料理で、「火加減」「食材」などの違いもあって、
おいしいと感じている。というのも間違ってはいないです。


違いは、そこだけでしょうか。

あなたは食事のときに目のまえに出された
料理に集中しているでしょうか。

目のまえの食事よりも「テレビ」に
気を取られて、食材をよく噛まずに飲む込んでいる。



仕舞いには、食べ終わった食事の
メインメニューすら覚えていないという結末も。


テレビを見ているだけで、料理の味をも
変えてしまうほどの力が「ながら食い」にはある。
というコトを理解されているでしょうか。



ながら食い」による「味変」パワーに、
あなたの「味覚」は狂わされているのです。



ゆっくりしっかりと食材を嚙みしめる(30回以上)ことで、
食材への感謝の気持ち、食べることの楽しさを感じ取ること、
「食材の向こう側」を知ることが可能にもなりえます。




この「味覚」を知ったとき、あなたの「味覚」は、
一段上の、「味の向こう側」を、体験していることでしょう。




「絶対味覚」を手にして、あなたの魅力を広げてみるのも
オモシロいかもしれませんね。

8、滑舌の改善につながる


年齢を重ねるとともに、
「口」まわりの機能も衰えて行きます。



「噛む」回数が減ることにもより、
口まわりの筋力も衰えて行く。ということは、
口まわりや舌の動きも鈍くなるので、
当然、普段の「会話」にも影響が出てきます。

最近、「喋りにくい。」「声が出しにくい。」と
思うようなことがあるならば、「口腔機能」の低下と
唾液分泌量の減少による「乾燥」が原因の可能性も。



よく噛むことで、口まわりの「筋肉」「顎」
「唾液分泌量」などの発達、滑舌もよくなると言われております。



20代~30代前半ごろでは、あまり感じないかもしれませんが、
40代ごろから「滑舌(かつぜつ)」問題は大きく浮上してきます。

悲しいことに。。


誰もが起きえる滑舌問題。少しでも改善したいと
臨むのであらば、「よく噛む」ことを心がけ、
「顎関節」の柔軟性を意識して和らげておくことも必要です。



この「滑舌問題」がいずれにせよ。
自分にも降りかかることを、少し肝に銘じて
おいてもよいのかもしれませんね。

9、ストレス解消になる


あなたには、ないでしょうか。食べることが
ストレス」に感じてしまうこと。

食べることが「ストレス」になってしまう原因に、

よく噛まずに食べている。ことや「ながら食い」「早食い」による、
胃痛、胸やけ、口内環境、口周りの咀嚼筋の低下、舌、歯(虫歯)」などの
問題が理由で食べることが「ストレス」になることがあります。




毎日、同じことの繰り返しの生活で忘れがちになる、
ゆっくりと時間をかけて、楽しい食事を摂る。」こと、

これこそが、あなたの緊張を和らげ、
時間に追われていたカラダを落ち着かせてくれます。

ほんま
ほんま

食事は、ある意味、現実逃避できる瞬間です。
大事にしたいですね。



お腹の「空きすぎ」に注意しながら、食事に時間をかけ、
しっかり嚙みしめることで、満腹感も得られ、
必要以上な「食べすぎ」も防止できます。



噛む、味わう、匂う(香り)」を大いに感じて、
人生を楽しむことの一つに、食べものを「30回以上噛む
ことを加えて見てはいかがでしょうか。


食事をゆっくり噛んで食べることで、
カラダ全体に潤い」「リラックス効果」を
与えることができるようにもなりえます。

ということはです。

一 日 三 食」を意識して、ゆっくり「よく噛んで(30回以上)
集中して食材を楽しみ」「味覚の向こう側」を堪能していると、
自然と「ストレス解消」に、つながってしまうということです。



噛むことであられる。味の向こうにある「味変」にも、
気付くことができると「素晴らしい人生」が待っている。
人生の価値観をも動かせる。かもしれませんね。

まとめ

昔に比べ、現代人はやわらかい食べものを好み、
食事にあまり時間を掛けなくなってきています。


30分~1時間ほどで食べ終わってしまうという方も
いるのではないでしょうか。。


噛む(咀嚼)回数が減って来ていると言われれば、
子どもの頃よりは減っているようにも感じます。



大人になると「うるさく言う人」も周りにいなくなり、
食べるものも自由になり、「噛む」回数は、
もの凄く減ってきていることは確かです。

歯や顎、カラダ全体にも、かなり悪影響を
及ぼしているということが言えます。

食べモノをよく噛んで食べるのか?
歯を磨いて歯を大事にするのか?
どちらかを天秤にかけると、
食べる」ことを止めておこう。という考えも。


虫歯などの治療を考えると、何か食べれば「歯」を
磨かなくてはいけませんし、お腹が空けば、
イヤでも食べなくてはいけません。

私たちは生きる上で、微妙な選択を
強いられているのかもしれませんね。


そして、子どもの「味覚」の発達には、
たくさんの「食材」「料理」との出逢いで
領域を広げておくことも、大切です。


幼少期の間に多くの食材との出逢いを済ませておくことも
味覚の向上に繋がります。

よく噛み、唾液を出し、しっかりと味わい細かく砕くことで、
消化しやすくなり、胃腸の負担を減らし、
便秘の解消にも役立ち、脳への血流をもよくします。

そして、

集中力や記憶力のアップも見込め、
咀嚼することで歯も守り、顎もたくさん動かすので、
顔周りの「ダイエット」にも、「滑舌」にも有効的です。



噛むことで得られる、「健康」「生活習慣」の予防に
よいのであれば、噛むしかないですね。


噛んで、勘で、咬みまくりましょう..。


🔵噛むなら、少し覚悟が必要な食べもの
フランスパン、スルメ、かた焼きせんべい、氷など



🔵よく噛みしめるのに最適な食べもの
たけのこ、キュウリ、にんじん、ほうれんそう、
小松菜、りんご、柿、なし、さつまいも、大豆、
ごま、アーモンド、くるみ、きのこ類 など。


🔵噛めば噛むほど味がでる「カルシウム」食材
煮干し、こんぶ、わかめ、ひじき、
ししゃも、チーズ、さくらえび など

ご参考にしていただけると、幸いです。

「食生活を乱す。」子どもたちの孤食がもたらすものとは。

続きを見る

-食育
-