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偏食する子どもの原因9つと、偏食改善ステップ

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偏食する子どもの原因9つと、偏食改善ステップ

偏食とは




あなたは食べることが好きであるがゆえに、
好きなものだけを食べていれば良いのでしょうか。



ただ好きな物を好きなだけ、お腹いっぱいになるまで
毎日、食べ続けていれば、あなたは幸せですか。

ある人はカラダが壊れなければ、毎日でも食べ続けたい。
「お寿司」「かつ丼」「焼肉」など。


あなたは毎日、「同じもの」を食べ続けてもよいと思う
でしょうか。

いいんです。毎日、「同じもの」を食べ続けてください。
好きなんですからしかたありません。

ところがです。偏食になってしまうようではカラダに
よろしくありません。


10年後、栄養も偏り、病気の絶えない「人生」になりえる
かもしれません。


そもそも「偏食」とはなんでしょうか。

偏食とは=ある食品を好きになれず、食べない。
食べれない。決まった食品ばかりを食べている
ような偏った食事のことをいいます。


乳幼児」による栄養調査では、3人に1人が偏食傾向
ある
と言われています。

子どもはわがままで、「好き嫌い」があるのはしかた
ありません。

甘くておいしいものを子どもたちが笑顔で食べていれば、
親御さんも食べさせたくなり、食事が偏ってしまう。

子どもたちの食べモノの偏りは、各家庭の食生活が
影響しているといえます。

子どもたちからすれば、見た目が悪くて味も苦い。
そんな印象を持ってしまえば、「食わず嫌い」になります。


食わず嫌いなモノを食べる機会がなけなれば、食べモノの
偏りが生まれ、栄養不足になるでしょう。

幼少期の「家庭環境」や「食わず嫌い」なモノを、大人に
なるまで食べる機会もなく、特定の食品には「」もくれず、
好きなものだけを食べていれば、「偏食」になるのは当然です。


成長期の子どもたちの「偏食」は、人間形成や「栄養」「健康
カラダの成長」にも、かなりの影響を与えます。


子どもたちの偏食をなくすには、家庭環境親の偏食をなくすことが
改善への近道となりえるのではないでしょうか。

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偏食する子どもの原因9つ



あなたは暇さえあればガムアメスナック菓子
大人になったいまでも自然と手が出てしまうのでは
ないでしょうか。


私もです。両親が甘いモノ好きな影響を受け、常に
甘いお菓子や和菓子がテーブルのカゴの中に入っている
状態でした。

あの状態で幼少期を過ごしていれば、極端に甘いモノ
好きになるか、見るのもイヤになるぐらい嫌いになるかの、
どちらかです。


そんな私は、前者でした。


「三度の飯より甘いモノ」になり、こうして「偏食」が
でき上がるのだと、当時の私は考えもしませんでした。



ある程度、大人になると食べるモノも変わり、偏食も
少しづつ改善されて行きますが、社会人になるまでの私は、
よく風邪を引く幼少期を過ごし、家族にかなり迷惑をかける
少年だったのかもしれません。



幼少期の食事習慣は、大人になったいまでも大事であると
感じてなりません。


1、親の好みや料理でも影響を受ける。



食事の習慣、選択、好みの広がりは、両親があたえる
影響が大半を占めると言えます。

両親の食に関する興味の好奇心が狭ければ、範囲内だけの
料理や食品にしか大人になるまで、出合わないわけです。



両親が肉好きであれば、週5日は肉が並ぶでしょうし、
野菜好きであれば、野菜は毎日でて来ることでしょう。

魚好きであれば、焼き魚刺身寿司を交替で最低でも
週5,6日はでて来るかもしれません。


各家庭によっても違いますが、週5日間連続の「肉の日」は
少しキビしいですね。


子どもの食わず嫌い・偏食は、の好みと好き嫌いから
始まると言っても過言ではありません。



2、「栄養」「カラダ」「頭」に良いという強要。



両親から
・「栄養」にいいから食べなさい。
・「カラダ」にいいから飲みなさい。
・「頭」がよくなるから食べなさい。


などの固定概念が頭に残り、ある一定のモノを食べさせら
れていたという被害妄想。

カルシウムがあって、カラダによいから飲みなさいと、
言われ続けた牛乳。

栄養豊富でビタミンたっぷりだから食べなさいと言われ
続けたピーマン。


頭がよくなるからと毎食、出てきた納豆。

人によっては「~しなさい。~食べなさい。」とか、
言われることに反発したくなる人もいるわけです。



実際、牛乳もピーマンも納豆もカラダによいのは確か
ですが、カラダに合わない人もいます。


この強要、強制がトラウマとなり、偏食を招くことも
考えられます。


大人になってから多くの食材に出合い、食材のおいしさに
気付けることを願ってやみません。


3、肉・野菜を嫌う。



実家が「肉屋」を営み、子どもの頃から肉ばかりの食生活で、
肉類を敬遠するようになったという方。


またある人は、実家が「八百屋」で子どもの頃から野菜ばかり
の食生活で、野菜嫌いになるかと思いきや野菜好きになり
野菜ばかり食べる毎日であるという方。


お肉ばかりの食生活であれば野獣のように肉食獣化し、
その肉食獣化した性質を野菜を食べて草食獣化へ導くためには
野菜が必要です。


こうして肉と野菜、バランスよく摂り入れることで人間は
落ち着きを保ち、偏食も予防することができます。


そのためには、
「一汁三菜」をしっかり摂れるよう心掛けていると、
栄養バランスのよい食事ができ上がります。


あなたも「一汁三菜」生活をされて見てはいかがで
しょうか。突発的な怒りや急なイライラも和らげて
くれるかもしれませんね。


🔵一汁三菜(いちじゅうさんさい)とは、
主食(ご飯、パン、めん類、炭水化物など)
汁物1品(味噌汁、お吸いもの、スープなど)
三菜3品(主菜1品、副菜2品)のことをいいます。

主菜:肉、魚、卵、大豆などをメインとした料理。
(ステーキ、焼き魚、かに玉)
副菜:野菜、ジャガイモ、大豆などで
主菜に足りない栄養を補う料理。
(サラダ、きんぴら、おひたし) など


4、腹痛など、食あたりを起こした。



食べたもので腹痛や食あたりを起こすと、その原因と
思われる食材を敬遠してしまうことがあります。


幼少期の食あたりが原因で「人」によっては、偏食に
なりえることも。

私は生ガキが好きで食べるたびに食あたりを毎回起こして
いましたが、それでも生ガキが好きすぎて食べ続けた結果、
食あたりも起らずいまでも、生ガキを食べられることに喜びを
感じています。


生ガキは栄養たっぷり、ビタミン、鉄分も豊富で、肌荒れ、
貧血にもよいので、生ガキを敬遠する人生を選ばなくて
よかったです。



食あたりを起こしても、その食材が好きであれば、敬遠する
ことも、偏食になることも防げます。


ある人はレバーを食べて、食あたりを起こし、それ以来レバーは
食べていないという方もいます。

なかなか幼少期に食あたりを起こすと、その食べモノをキライに
なる。敬遠するようになる人は多いのかもしれません。


5、魚の骨が多くて、魚嫌いになることも。



魚の骨が「喉に刺さり」魚嫌いになった人。あるいは、
魚の骨を取るのが面倒で、骨の多い魚を敬遠するように
なった人もいるのではないでしょうか。


私もその中の一人で、いまでもあまり骨の多い「魚」は、
敬遠するようになりましたが、魚は好きです。
さんま、サバ、イワシなどは好きでよく食べます。


魚も食べられるものと食べられないもので、あなたなりに
偏食をカバーすることはできますし、調理法によっても
骨まで食べられる魚もあります。


圧力鍋で料理した、煮魚はほぼ骨まで食べることができます。
また「干物」や「から揚げ」「せんべい」にしても魚の骨を
食することは可能です。



調理法によっては、お子さまの偏食を防ぐことも、大嫌いな
魚を克服することもできるのではないでしょうか。



骨まで食べられる魚に、ししゃも、アユ、ハゼ,、うなぎ、しらす、
などがあります。「ししゃも」は、おいしいですね。

魚料理を敬遠することなく、バランスの良い楽しい食習慣を心掛け
たいものです。


6、食品・料理のあまりの熱さに食欲減退。



ある程度の大人のかたであれば、料理の熱さで嫌いになる
ことはありません。


食品によっては、もの凄く熱を持つモノもありますが、
もの凄い熱さと得体の知れない中身と食感に毛嫌いする
かたもいるでしょう。



幼少期のころに出合う料理は「年齢、タイミング」で「好き、嫌い」の
どちらにも転がると言えます。


熱さが原因で偏食になる理由にはいくつか存在します。

・料理の熱さに口や舌を火傷するリスクがあり、火傷を避けるために、
食べるのを避ける。

・熱いうちに食した方が美味しい料理を冷ました結果、料理の味が落ちて
しまい、その料理を避けるようになってしまった。

・熱い料理は消化器官に負担をかけることがあるので。熱い料理を避ける
ことで消化不良や胃痛を防ごうとした結果。

・暑い日に熱い料理を食べることが、食欲を減退させ偏食に繋がることも。

これらの要因で、熱い料理を食べることに対する恐れや不快感が心理的に
影響し、それが偏食の原因となることもあります。


バランスの良い食事を心掛けるためには、適切な温度で調理することや、
食べるときに料理を冷ます工夫も大切です。



7、食品や料理の大きさ、香りが不快に。



ある人は、幼少期に北京ダックの丸焼きの姿をみて、あまりにも
悲しくなり、それから食べられなくなったかたもいます。


他にも、人によっては「パクチー」「ゴーヤ」の苦味であったり、
セロリ、ラム肉、納豆、レバーの香りが苦手だという人。

これもある程度、大人になると克服できるものもありますが、
一般的に「癖がある」と言われる食べものと「幼少期」に出合うと、
なかなか受け入れるまでに時間を要してしまうのではないでしょうか。


その食材で臭み、苦味を消し去った料理で、あなたのもとへ現れると
好印象で終わったのかもしれません。

そんなことを考えると、料理と出合うタイミングは大事になります。


幼少期に食べたニガくて渋い「パクチー」や「ゴーヤ」を大人になって
から克服できたというかたもいます。


食べものとは、出合う「年齢」、食べる「タイミング」で、
好き嫌いの明暗を分けてしまうぐらい奥深いものなのかもしれません。


8、親の嫌いなものが影響を及ぼす。



両親、二人の嫌いなものが同じ場合、その食材は、
家の食卓に並ぶことは、ほぼないのではないでしょうか。


我が家では、ご近所さんから頂いた「クサヤ」を家で焼き、
部屋中もの凄いことになり、二度と我が家では、「クサヤ」を
焼くことはありませんでした。

味はおいしかったと記憶していますが、あのニオイに気持ちも
落ち込み部屋中に広まるあのニオイは、なかなかでした。



ニオイを克服するどころの話しにはならず、家族全員一致で
「クサヤ」を食べるときは、外食をおすすめしております。



なんだかんだで親が苦手なものは、子どもたちも食わず嫌い
になり一生、出合うことがないのかもしれません。

親子ですから、両親が嫌いなものは単純に、その子どもたちも
嫌いである可能性は高いです。



我が実家では、「グリンピース」を両親が苦手でしたが、私が
実家から巣立つと同時に、食の好みも変わりました。ちなみに
私は「グリンピース」大好きです。

いつの年代であってもバランスのよい食事を心掛けていれば、
偏食を避けることができるのではないでしょうか。


9、家庭が貧しい。



家庭が貧しいと、食べるものも偏りがちになります。
悲しいかな、あまり高い食材が買えないのはもちろんのこと、
ましてや、多くの食材を購入する余裕も持てないでしょう。


たくさんの食材に出合う機会がないのであれば、
「食わず嫌い」から「偏食」になりえることは十分あります。



幼少期の習慣、家庭環境でも偏食を招くことも。

私の父も偏食ぎみなところがあり、好き嫌いが多く好きな
もの以外、食べているところを見たことがありません。


これも生活の苦しさから来る反骨心とワガママが、
ごちゃ混ぜになった結果かもしれませんね。



生活が苦しく、我慢を強いられる生活の先に、
「偏食」ができ上がる。「我慢」をし過ぎるあまり
「豪華」なものに手が出せない。食べられなくなる。
という人もいるのかもしれません。


偏食改善ステップ



偏食の改善は乳幼児から幼少期、中学,高校生を終える
までに改善できるとベストです。


ご両親のサポートがないと決して
偏食」を改善する
ことなどできません。



偏食改善ステップ

🔴1.子どもの食事をしっかりと観察する。

何が好きで、何が嫌いなのか。を見極めるために
しっかり子どもたちの食事を見る。
(忘れないようにノートに書いておく)


🔴2.好きなものと嫌いなモノの食材が分かっても無理に
食べさせるようなことをしてはいけません。


多感な時期の子どもに嫌いなものをムリに食べさせよう
としても、親であるあなたを嫌いになるか、意地を張って
「絶対食べない」と、駄々っ子になるだけです。



嫌いなものを無理に食べさせるようなことはせず後日、
形を変え、品を変え、味を変え、再チャレンジを試みる。
のが一番です。

食材の形を変えたとき、子どもが「食べた」ときの幸福感と
達成感、ダマされた感を思う存分に楽しみましょう。



🔴3.同級生や親戚など、大勢で食事する機会を作る。
場を設ける。


1.で、子どもたちの好きなものや嫌いなモノの判断が
できたなら、同級生や親戚などと、みんなで食事会をします。

その会の料理にあなたの「子どもの嫌いなもの」を料理し、
同級生や親戚、みんなでその場の食事を楽しみ、子どもたちを
観察して様子を見ます。


このような食事会は、子どもの嫌いなものや偏食をなくすには、
とっておきの場になります。


可能であれば、親戚のちょっと怖めのおじさんに、注意してもらう
のもよいかもしれません。「なんだ○○は、カボチャ嫌いなのか?
おいしいのに、情けない。」なんて感じで軽くチクリと入れて
もらってもよいでしょう。



ここまで来ても子どもたちの食わず嫌いや偏食ぎみを感じるようで
あれば、アレルギーやカラダの体質を疑ったほうがよいでしょう。


いま現在、アレルギー問題は深刻かつ、かなり重要視されています。
将来や未来に希望のある子どもたちをしっかり観察し、守ることも
大切です。

嫌いなものをなくす方法は家族との食事はもちろん、いとこや身内、
友だちなど、大勢で食事をする機会を作ることで偏食の改善につながる。

他人との会食・集団生活の経験を積み重ねると嫌いなものは、
ほぼ克服できます。

偏食の傾向は離乳の段階から、その兆しが見え始め4~5歳までに、
はっきり表れ、傾向が見え始めます。



肉・野菜・魚・卵」この4つのなかに嫌いなものがあると、
偏食になる可能性があると言えるでしょう。


美味しさの仕組み



おいしさを感じる「五感」には、
味覚・嗅覚・触覚・視覚・聴覚5種類をさし、

「舌」で感じる
甘味・うま味・酸味・塩味・苦み・辛味・渋味などが
「味覚」になります。


そして、「風味」。

風味」とは= 飲食物の香りや味わい。人が受ける好ましい
感じ、味見をすること。 (香り・質、温度・色やツヤ、
形・音 などから感じ取れることすべて)

食べる「雰囲気」「環境」、周りにいる「」「室温」など、
すべてのものが揃うと、人は「おいしい」と感じます。

「偏食」を改善する、必要条件でもあり、
「食欲」を掻き立てるとても重要なものになります。


嫌いなモノも好きな人達と食べると、おいしく感じてしまう
のかもしれません。

「遊び食べ」とは

乳幼児が、「食べ物」「食器」などで遊び」ながら食事を
すること。離乳食の摂りはじめ、「食事」に興味を持ち始める
年齢に多く見られます。


「むら食い」とは

毎回の食事量が「一定」ではなく、食べるときと食べないとき
の差があること。乳幼児によって、一日の体力が日によっても
異なり食べる量に毎回、違いができてしまいます。

この「遊び食べ」や「むら食い」も、子どもの成長や発育の
過程の一つと考え両親による食生活・食環境のサポートは、
必ず必要であると感じます。


両親の教育は、もの凄く大切です。
「間食」「おやつ」食事を待つまでの合間の「テレビ」

「オモチャ」が手の届く環境にある場合は改善しなくては
いけません。


「遊び食べ」「むら食い」原因の一つにもなります。

乳幼児から幼少期、成長期に両親から学んだ食生活のあり方や
味覚の影響などは大人になってからも大きな影響をあたえます。


両親の「温かく見守る心」や「食事の時間の楽しさ」食欲を
掻き立てる「環境」「雰囲気」作りというのも、大事です。

子どもたちがある程度、大人になるまで親でもあるあなたが
食生活から私生活といろいろな面でも人生の先輩であります。


しっかりとした「人生教育」を親でもあるあなたが
お手本になることが、親の役目であり親になるということに
なるのではないでしょうか。


まとめ



子どもたちが健康で好き嫌いなく、食生活を楽しみどのように
偏食をやめさせて行くのかは、料理の工夫や調理方法などが
有効的な手段です。



見た目や味をどのように変えて、どの料理に細かく刻んだ食材を
混ぜ合わせて調理するのかも、偏食ぎみの子どもたちには大切です。



決して頭ごなしに叱ったり、ムリ強いはやめた方がよいでしょう。


親から怒られた記憶と共にその食材をもっと嫌いになる可能性も。



あくまでも「自然」に食べていたという状況を作り出すことが
多感な時期の「子どもたち」には必要なのかもしれません。

地球とに空と3R文字画像
3R。~いま私たちが求められているものとは~

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