いらっしゃいませ、と言う前に、
彼はもうすでにキレていました……
ドアが開いた瞬間、
空気を重くするやつです……
(あ、来たな)
現場の人間には、わかるんです。
混み合う店内。オーダーが立て込み、
ドリンクも料理も、フル回転。。
その中で彼は、椅子に座るなり
腕を組み深いため息を吐く。
「……まだ?」
私は笑顔を貼り付け、
「少々お待ちください」と言いました。
すると彼は、
まるで獲物を見つけた怪獣のように、
目を輝かせて言いました。
「いやさ、普通さ、
もっと段取り考えるでしょ?」
(来ました。)
段取り?
今日もこの言葉が出ました。
彼の中では、
世界はすべて自分中心に回っている?
忙しさも、混雑も、
なぜかこちらの怠慢に変換されます。
横を見ると、一緒に来ている女性が
小さく肩をすくめていました。
(あ、この方…
もう諦めてるな…)
私は心の中で、
そっと彼女に敬礼しました?
彼は続けます。
「俺、別に怒ってないよ?
たださ、プロとしてさ?」
怒ってない人は、声を荒げません。
プロ云々を語る人ほど、素人感丸出しです。
そして極めつけ。
「まあ、いいや。
今回は許すから」
今回は…?
何様でしょうか。
彼は満足そうにメニューを閉じました。
顔だけは勝ったつもりだけど…?
でも、現場は知っています。
こういう怪獣客は、
反撃してこない相手にだけ強い。
忙しくて、言い返せない
空気を壊せない立場にある店員にだけ
全力で吠える……
外に出れば、きっと大人しいだけの男…
私は料理を運びながら、
最後に彼女をちらっと見ました……
彼女は、
料理よりも冷めた目で、彼を見ていました。
「ああ、このデート、長くは続かないな?」と。
以上、現場からでした!
怪獣客は、今日もどこかで元気に
吠えているのでしょう……
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